いくつか転がっているゴミ袋のうちの一つを適当に選んでライターの火を近づけてみた。

火はそのまま燃え移りすぐに燃え広がっていく…のをイメージしていたが、予想に反して袋がちょっと溶けただけで火はつかなかった。

溶けてできた穴から割りばしが見えたんでそっちを火であぶってもやっぱり燃え上がらない。

なんだよ、ゴミってこんなに燃えにくいモンなのか?

半ばムキになってゴミをさばくっていると紙クズがあった。これなら…

やった!

紙クズにはあっさり火がつき別の紙クズにも燃え広がってどんどん大きくなっていく。

ついにさっきは火がつかなかった割りばしや他のゴミ袋にも燃え広がって、もう辺りはちょっと明るいほどだ。

わはははははは!
もっと燃えろ!

ゆらゆらと燃え上がる炎に魅いられていたその時、一瞬光がまたたいた。