はんっ!ふざけんな!


「あのさ、ぶっちゃけた話、あたしあんたの事嫌い。っつーか、今嫌いになった。だから関わんないでくんない?」

「一目見た時俺の事“イケメン”って思ったくせに?」

ニヤッと笑う赤毛。

何でそんな事分かんだよ!!

自意識過剰なんじゃねえの?

ばっかみてえ。

「思ってねえよ、ばーか」

確かに思ったけど、素直に“「思いました」”なんていうほどばかじゃない。

「嘘。絶対思ったね」

「は?例え思ったとしてもそれは一目見た時の印象。あたし、顔で人選ぶような事しないから」

腕を離そうとしない赤毛に気付いて無理矢理振りほどく。