「静音さん!」 振り返ると琥宇桜にそっくりな琥宇桜のお父さん。 琥宇桜に似てるんじゃなくて、 琥宇桜が似てるのか… 深く頭を下げる。 「一緒に病院に来てくれないか?」 「え…?」 「琥宇桜がずっと君の名前を呼んでいるんだ」 琥宇桜が私の名前を…? でも・・・・・ 行けないよ… 首を左右に振ってポケットに入ったままの指輪を渡す。 .