かけがえのない唄

それは。




永遠を約束する




ことば。






純らしい、あったかい




ことば。





「妃菜さん?返事は?」




純の顔がアップになって、恥ずかしくって無意識に顔をそらしてしまう。




「ね?顔見て言って?」




ばか、ばか、ばか




そんなの恥ずかしすぎるし、だいたいあたしが断るなんてありえないじゃないか。





あたしの顔、絶対真っ赤だ。





「こちらこそよろしくお願いします」




そういうのが、精一杯だった。





「はぁーよかったー」




ふにゃっとした純の笑顔で、なんだから現実味が帯びてきて涙がでそうになる。






涙で歪む視界にそっと純の顔が近づいて、あたしは目を閉じる。







そして


唇に温かい感触。






あまい、あまいキス。




ちょっぴりあたしの涙の味がしてしょっぱかったけど、とろけるように甘かった。





そして純に、ぎゅーっと抱きしめられる。



あったかくって



この温もりは純のものだって





そう感じれたあたしは、しあわせだ。





ただただ




純の愛を感じていた。