窓のすぐ目の前には、大きな一本の桜の木があった。 「南美、風邪ひいてくれてありがとうなっ!!笑」 「なんで?」 「だって、ここなら人はいないし、桜だって綺麗に見えるし!!」 「そうだね。」 しばらくあたし達は肩を並べて、2人で桜を見ていた。 チュッ。 そんでもって裕樹にキスされた・・・。 そのキスは優しくて、気持ちよかった。 まるで、春の訪れを知らせてくれたかのように。