【短】間違い電話からはじまる恋



ずっと胸に抱いてきた気持ちを、ようやく言葉にした途端。

私は彼にキスされた。


唇と唇がほんの一瞬触れるだけの、フレンチ・キス。

瞳にもみんなにも、周りの人には分からなかったかもしれない。

でも、確かに触れた唇。


人の唇がこんなにやわらかくて温かいものなのだと、私は一瞬にして知った。



「そんな可愛いこと言われたら、我慢できなくなるやろ!」



シンイチさんは、可愛い笑顔でそう言った。

かっこいいなぁ、モテるんだろうなぁ、と今更ながら思った。