ずっと胸に抱いてきた気持ちを、ようやく言葉にした途端。 私は彼にキスされた。 唇と唇がほんの一瞬触れるだけの、フレンチ・キス。 瞳にもみんなにも、周りの人には分からなかったかもしれない。 でも、確かに触れた唇。 人の唇がこんなにやわらかくて温かいものなのだと、私は一瞬にして知った。 「そんな可愛いこと言われたら、我慢できなくなるやろ!」 シンイチさんは、可愛い笑顔でそう言った。 かっこいいなぁ、モテるんだろうなぁ、と今更ながら思った。