【短】間違い電話からはじまる恋



「これ、奈保とおそろいなんです!私、奈保とおそろいのものだったらいっぱい持ってるし、シンイチさんにあげます!」


シンイチさんは驚いた表情をしながら、首の後ろに手をやった。

でも、すぐに嬉しそうな顔をした。


「ほんまに…ええの?」


遠慮がちに問うシンイチさんに、瞳はとびきりの笑顔で答えた。


「はい!ほんまにどうぞ!」


瞳の不自然な関西弁に、私もシンイチさんも、思わず笑みがこぼれた。

瞳はそれをシンイチさんに渡すと、またみんなの元へ戻っていった。