「どうして、私って分かったの?」
首をかしげて問う私に、シンイチさんは言った。
「友達の奈保って呼ぶ声と、お前の返事で分かった。もうだめだ~!って思っとったら、聞こえたんや。やっぱり俺ら、運命やね!」
シンイチさんはそう言って、出口の方を見た。
私も、彼と同じように目を向ける。
そこには、和やかな笑顔で私たちを見る、友達と瞳がいた。
すると、瞳がこちらへ走ってやって来た。
「あの、これ…!」
そう言って、瞳がシンイチさんに差し出したもの。
それは、さっき買ったおそろいのペアストラップだった。
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