【短】間違い電話からはじまる恋



「どうして、私って分かったの?」


首をかしげて問う私に、シンイチさんは言った。


「友達の奈保って呼ぶ声と、お前の返事で分かった。もうだめだ~!って思っとったら、聞こえたんや。やっぱり俺ら、運命やね!」


シンイチさんはそう言って、出口の方を見た。

私も、彼と同じように目を向ける。

そこには、和やかな笑顔で私たちを見る、友達と瞳がいた。


すると、瞳がこちらへ走ってやって来た。



「あの、これ…!」



そう言って、瞳がシンイチさんに差し出したもの。

それは、さっき買ったおそろいのペアストラップだった。