「今、どこにいると思う?」 そう切り出したのは、沈黙に耐え切れなくなった頃だった。 今まで沈黙が流れることなんて、一度もなかった。 もうそれくらい、私とシンイチさんの間に、大きな溝ができてしまっていたんだ。 本当は、私のことなんてもう忘れてた? 私の不安な思いとは裏腹に、夜は更けてゆく。 明るい街とは対称的に、真っ暗な空。 瞳は、タオルを首にかけたまま、眠らずに見守ってくれていた。 ここ、ふたり部屋で良かったな…。