「奈保、さっきからため息ばっかり尽いてるよ。明日はUSJだっていうのに、どうしたっていうの?」 お風呂から上がった親友の瞳が、私の顔を心配そうに覗きこむ。 髪から垂れる雫を拭きながら、彼女は私が座っている向かいのベッドに、どすんと腰を下ろした。 話したら楽になるかもしれない。 でも、間違い電話をしてきた相手に恋をしたなんて、さすがに言えない。 「うん…。好きな人に電話をかけようか、迷っていたの」 私はもう一度、ディスプレイに彼の名前を表示させた。 すると、瞳もそれを覗き見た。