考察など何をどう考えたらよいか、皆目検討がつかない。研究論文の本を読むが、ぴんとこない。話し合いは続くが、文章が書けない。そうこうしているうちに、明け方の5時になってしまった。私はつい、こっくりこっくり座ったまま寝てしまった。すかさずいもたにさんが、

「ちゅうちゃん、寝ちゃ駄目よ。」

と突っついた。結局朝6時になり、

「とにかく何でも良いから書こう。」

と言うことになり、8時ぎりぎりまでに思いつく限りを書いて提出した。完徹である。

 不思議なことに、差し戻しはくらわなかった。学習の目的は研究の仕方を覚えることなのだから、はなから内容など教務は期待していなかったのだろう。初めての研究は、同一体位を2時間以上とるのは辛い、という感想が、みんな一致した結論だった。