ただ…逢いたくて

『紗季!!』


とぼとぼ廊下を歩いていると後ろから千夏が走ってきた。


「千夏?」

『翔とはどーなった?』

ニヤニヤしながら聞く千夏にまた顔が赤くなった。



「な…なな…んにもないよっ!」

『またまた〜♪顔が赤いですよ♪紗季さん♪』


「うるさいな〜!って、美穂は?」


『あれ〜?さっき順也と居たけど』


「そっか〜わかった!先部屋行ってて!」


『了解』


私は美穂を探そうとホテルのフロアに行った。


「美穂〜?美穂ーっ」

辺りを見回しても他のクラスの何人かしかいなかった。


『紗季?』

「あ、大河。美穂いなかった?」

美穂が彼氏の事で悩んでいるから心配になり探していた。


『美穂なら………』




タタタタタッ!――


「はぁ…はぁ…」

バン!!!


「美穂!!????」


“美穂なら他校のヤンキーと4階に居たけど”


このホテルは12階建てのホテルで他校生徒もかなり泊まっている。しかもヤンキーが多くて関わるなって先生に言われたばかりだった。


「美穂〜?!」


4階は他校生徒ばかりで私はかなり浮いていた。



『さ…っ紗季!!』



4階の1番奥の曲がり角に差し掛かった時、美穂のか細い声が聞こえた。



「美穂!!!!!?????」


振り向いた時にはヤンキーに囲まれた美穂が居た。


『紗季ちゃんっていうんだ〜♪可愛いね〜皆であーそーぼ』



ニヤニヤしながら肩に手を回してくる他校のヤンキー。


「やめてよ!」

6人以上はいる他校生徒。あたしたち二人じゃ…。