ただ…逢いたくて


ドキン…ッ…―!


「って!なんで起きてんのよ!起きてたの翔!!?」


『でけぇ声出すなよ、頭いってぇだろ…馬鹿紗季。』

笑いながら冗談混じりで頭をくしゃっと撫でる翔。

ちょっとした仕草に私はいちいちドキドキした。


「あのさ、ごめん…」

『ん?』

一緒のベットに私は座っていて、翔は布団から少し上半身を出して私の話しを聞いてくれた。


「私のせいで風邪引いて…」

『ちげぇよ!』

「えっ…でま私があんなとこに居たから…;」

『俺さ、千夏たちに俺を探しにまだ紗季が戻ってきてないって言うから…俺のせいで紗季になんかあったらって……』

「…へ?」

顔が真っ赤になっている翔。


『俺紗季のこと…。』


…あ……。昨日の夜―――

“俺紗季のこと…”

ぎゅっと抱きしめられたあの暖かさ…私から抱き着いた翔の体。

―フラッシュバックのように昨日の崖の下での出来事を思い出した。


『…紗季?』

「あ!ごめん!何?」

思い出した瞬間顔が赤くなるのがわかった。


『聞いてなかったのかよ』

「ごめんって〜/…あ!私そろそろ行くね!」

『おい!まてよ』


バタバタ!ガチャン―

「はぁ〜…」

緊張した…//てゆうか、昨日の夜、私…翔に…//