BLOOD,CHAIN.

「そんな‥どうして‥!!」


「さあ?キミがどうして魔聖界に来たのかまでは、僕も知らないけど‥どうやって来たのかは解るよ。後ろを見てごらん?」

「え!?」


青年に言われ、後ろを振り返る刹那が見たのは‥古い壁画のような、巨大な扉。


「キミは、あの門を通って魔聖界にやってきたんだよ。その門の名前は《ONLY・GATE》‥自分達の世界と異世界を繋ぐ、唯一の存在さ。」


「オンリーゲート‥自分達の世界と異世界を繋ぐ‥‥?」


「キミ達がいる世界を《人間界》僕達がいる世界を《魔聖界》と言うんだけどね、滅多にお互い干渉する事は無いんだ。魔聖界の人間は人間界の存在は知るけど、知っているだけだし‥人間界の人間なんて、僕達の世界の存在すら知らないでしょ?」

確かに、自分達とは別次元に異世界があります‥なんて本気で言ったら病院送りだ。