ＢＬＯＯＤ,ＣＨＡＩＮ．

「分かればいい。さてと、キミの所為で何から話せば良いか‥分からなくなったよ。」


フゥ、と溜め息混じりで額を押さえる青年に‥刹那は一言だけ言いたい。
『オレの所為ですか‥！？』


「あ、あの〜‥じゃあ‥オレが質問していくんで、お兄さんが答えていく‥というのは如何でしょうか？」


ビクビクと、まるで猫に怯える鼠みたいに体を震えさせて、控え目に言う刹那。無理もない‥ヘタしたら、殺される。
刹那の、そんな緊張感など全く気にしない青年は気ままに欠伸をしていた。


「ん、それでいいよ。ただし‥難しい質問はパスさせてね、教えるの面倒だから。」


なんてお兄さんだ、でも口にしたら‥間違いなく殺される。
刹那は青ざめながらも、愛想笑いを浮かべて質問した。