『あ、そうだ!』 思い出したように呟くと、リアは再びラウルの手を引きながら歩きだした。 子供のようにはしゃぐ無邪気なリアを見てラウルは思わず口元を緩めてしまう。 『ほら見て!』 リアの指差す先には様々な花が一面に咲き乱れていた。 それはあまりにも綺麗で異世界に連れられてきた気分だ。 しばし呆然と見とれているラウルにリアはクスクスと笑った。 やっぱりラウルを連れてきてよかった。 『ここ、天国みたいでしょ?』 この花畑は城の一角にあるのだが、この場所を知る人はいないといってもいいだろう。