「ボク、なつぼしりゃくっていうんだぁ!
らいねんしょうがくせいになるんだっ!
ココロちゃんは...つきこころだよね?」


りゃくくんがなまえをおしえてくれた。


ココロは、なくのやめたよぉ!

なきそうになったの
りゃくくん...きづいてなくてよかったぁ!


「ココロのなまえおぼえてたの?
うれしい!
りゃくくんのなまえわすれてごめんね?」


「いいよっ!」


りゃくくんがココロのなまえ
おぼえててくれて
よかったぁ!


「りゃくくんやさしい!
あとね?あとね?
ココロもらいねんしょうがくせいなんだよ?」


「やったぁ!
ココロちゃんといっしょだぁ!」


「うんっ!ココロもうれしい!」


「あ、ココロちゃん
もうないてないねっ!」


「うんっ!ココロもうなかないよぉ!」


「ボクも、ないてないココロちゃんがいい!」


「ほんとお!?
じゃあ~。ココロずっとなかないっ!
りゃくくん...ずっとみててくれる?」


「うんっ!ボクずっとみてるっ!
なきそうになってもなかないようにしてあげるぅ!」


「ぜったいだよ?」


「うんっ!ぜったいっ!」





この時の約束を...

この施設に来た理由なんて

考えもしない『今』の
あたしと掠は...

いつも簡単に守る事が出来た...。


―そんなあたしと掠だったから...。

未来の事なんて...
考える事もしなかった...。

―この『約束』を守る事が...

どんどん難しいものになってくる事も...


難しくなればなるほど...

2人にとって...

大切なモノになってくる事も...

―今後...

お互いに...
施設に来た『理由』を知ることになる事も...。