†恋人繋ぎ†

―「覚えてねぇの?...昔...確か...
心が言ってた言葉...心自身...思い出したくねぇって
理由の1つ...だったよな?」 

「もちろんっ!
覚えてるに決まってんじゃんかっ!」


「けどさ?...今...俺と仲良しのままなら
それで良いって...言ってなかった?」


この掠の一言を聞いて...

あたしは...

少し...戸惑った...。


―――小学生の頃の掠からの初めての質問...。


『ココロが施設に来たのって...何で?』
あたしへの...この質問から始まった...

あたしの過去話だった...。

―そして...あたしには...
記憶が無い事を初めて知った....。


『悪い記憶だったら嫌だ...っ!
だから思い出したくないっ!』


掠に自分の過去話をした日...
自分に記憶が無いと分かった日に
掠に言ったこの時の...
あたしの思い...。

思い出したくなかった...
あたし自身の理由...。

―ちゃんと覚えてるよ?
今だって...本当は...同じ思いだよ...?

...けどさ...?



『リャクとずっと仲良しなら...
それで良いっ!』

あの頃の...

掠への想い...。

―今も...思ってる事だよ...?

...けどさ...?


「それに...心...理由聞いた時...
記憶無くても気にしないって...。
言ってたじゃん?」


再び聞こえる掠の声...。


「...うん...。言ったのは...
覚えてるよ...?けどさ...?」