†恋人繋ぎ†

―翌日...。


あたしは、昨日の夜の自分の想いを
掠に話す事にした。


「は?過去の自分?」


あたしからの急な一言に
掠が驚いた。


「...うん...。
...掠覚えてるでしょ?
小学生の頃...あたしが掠に話した
施設に来る前のあたしの事...」


今まで...掠と
こんな深刻な話なんかした事無かった
あたしは...
半分緊張しがちに話した。


「あァ...覚えてる。
確か...記憶...無いんだよな?」

あたしの話し方が普段と違うのに気づいたかのように...
掠も深刻な顔をしだした。


「...うん。でね?
....なんか...急に知りたくなった....。」



「え...。知りたくなったって...
自分の...記憶の中の事か...?」

あたしの急な言葉に掠が再び驚いた顔をした。


「うん...。」


「けど...何で急に...?」


「...昨日...初めて施設で出会った頃の
あたしと掠みたいな子達のやり取り見たでしょ...?
あの風景みた後...もっと前のあたし...
今のあたしの記憶から消えちゃったあたしは
どんな子だったんだろう?...って
すっごく気になっちゃって...。
気になったら...
なんかすっごく...知りたくなっちゃって...。」


「...それが...悪い記憶だとしても...か?」


「え...?それって...。」


―掠が言い出した言葉は...。

小学生の頃...掠が初めてあたしに...

施設の理由聞いた時...

あたしが...あたし自身が...

掠に言った言葉だった...。