自分にとって、価値のないものを守る必要もないし 傷つく必要もない。 自分が大切なものだけを全力で守ればいい。 羽野の言葉であたしの死んでいた細胞が息を吹き返した。 「俺は誰かに価値をつけてもらえないと生きていけない人間にはなりたくねえよ」 顔をあげて限りなく続く空を見上げると、その広大な美しさに甘い眩暈を覚えた。