君への距離~あなたに一番近い場所~

シオ、
「そろそろ中入ろうや!」


杏は田んぼを覗き込みながらホタルを見ていた。


杏、
「もうちょっと~」



シオ、
「杏、お前今日せっかく可愛らしい格好してんのに汚れるぞ!」



杏は子どもみたいにホタルに夢中になっていた。




シオはそんな杏の姿を微笑ましく見つめていた。




シオ、
「落ちるなよ~!」


杏、
「落ちないわ!!」



シオは笑いながら帰って行った。