私だけのスーパーマン






「何よ。なんであんたが着いて来るのよ」


全ての講義が終わり、いつものように図書館へ向かう私の隣にはなぜかタカの姿。



『はぁ?別にお前に着いていってるワケじゃねぇーし

たまたま方向が同じなだけ!』


タカは必死に弁解。


どうだかね。

こっちの方面には図書館しかない。


俺はマンガしか読まないんだ!

と、日々言っているタカが図書館に用があるはずがない。



「タカ?分かってる?

こっちには図書館しかないんだよ?

あんたの大ッキライな図書館だよ?」



『分かってるよ!

俺はその図書館に用があんの!!』



「ま、そういうことにしようか」


と、鼻で笑う私をタカは睨む。



タカが図書館に用っていったいなんの用?


別にレポート提出はなかった気がするし…

図書館にマンガはないし…


ま、あんなヤツのことはほっとこう。