『うるさいのはお前。
ってか溜め息つくなんてヤなことでもあったのか?』
タカ…中学からずっと同じ学校へ通っている。
意地悪なくせにヘンに優しくて。
何気にモテる。
なのに彼女がいない。
「別に。あんたには関係ないでしょ」
『あー分かった。
あの子持ち奥さん持ちのヤツとなんかあったんだろー』
それと、私と奥寺さんとのことを知っている人物。
前は綾だけが知ってる、
みたいな言い方したけど…ホントはコイツも知ってる。
なんで知ってるのかは知らないけど。
「だからあんたには関係ないってば!」
私はタカを睨みすぐに前を向く。
タカってホントに読めない。
突然ヘンなこと言い出すし、
突然優しくなるし、
かなりお節介だし。
意地悪なヤツなのか、
優しいヤツなのか、
もう何年も一緒にいるけど分からない。


