「えー…?!

何?!そのオチ!!
意味分かんないんですけどー!!」


と、朝からブーブー言うのはただ1人。

綾…である。


今日、大学を休もうと思ったが
綾にはちゃんと言っておく必要があると思って奥寺さんを家に置いて来たのだ。



「何?!そのクッサーイ一言は!


『俺が1番愛してるのはすみれちゃんだからね』

とか!

ちょー鳥肌立つんだけど!

そんな人より絶対洋のほうがいいって!!」


綾は断然、洋くん押しらしい。

って言ってもなぁ~…


私はやっぱり奥寺さんが好きで。

昨日、仲直り(?)をした。



今じゃもう、前のように仲良し。



『おはようございます!すみれさん!

で、姉ちゃん?
俺が何??』


と、そこへナイスタイミングでやってきた洋くん。



「あ、洋!

あのね~すみれが~」

と、話し出そうとした綾の口を押さえる。



「なんでもないんだ。

なんかごめんね、洋くん」


綾の口を押さえたまま洋くんに笑顔を向ける。


まったく綾は…


調子にのって洋くんに奥寺さんのことを話そうとするなんて…!


洋くんには知られたくないんだから。