私だけのスーパーマン







『すみれさん…』


泉さんの腕によりいっそう、力が入った。



「ずっと好きでした。


いつも優しくて。

でもときには厳しくて。


だけど、どんなときでも私の味方でいてくれた。


そんなあなたに…いつの間にか惹かれてたんです。


こんな私でよかったら…ずっと一緒に、いて下さい…」



今まで誰にも言えなかったキモチを口に出すというのは思ったより、ずっと恥ずかしかった。


でも、もう隠さなくていいのかと思うと、すごくホッとした。



『すみれさん』


泉さんが私の顔を覗き込む。


『今度こそ、幸せになりましょう』


ニコッと微笑む泉さん。




『必ず、俺が幸せにする。

だから俺を信じてついてきて下さい』


その目はいつもよりずっと優しく。

そして、温かかった。




「幸せに…してください、ね」



見つめ合ってふっと微笑む。

幸せってこういうことを言うんだと、初めて知った。



それを教えてくれたのは泉さんだ。


そしてきっと、私を幸せにしてくれるのも泉さんだ。




泉さん。


これからずっと、あなたについて行きます。

必ず、幸せにして下さいね?










【END】


→あとがき