私だけのスーパーマン






泉さんの腕の中は心地よかった。

カラダを無理に起こした泉さん。


そして、私を片手で抱きしめた。



泉さんってこんなに…大きかったのかな?

それとも、私が気づかなかっただけ?


【ポタッ】


真っ白の布団の上に雫が落ちた。




「泉さん」


本当は、嬉しかった。



「本当に私にも幸せになる資格なんてあるんでしょうか…?」


『もちろん』


だって、私も同じキモチだったから。



「私は…」


気づいたのは最近。

だけど、きっとそんなキモチになったのはもっと前だ。




「あなたが…スキ、です―――……」