『俺は…あなたを幸せにしたい。
幸せになる資格は誰もが平等に与えられていると思う。
そしてその資格は、もちろんあなたにもある。
それでも自分に幸せになる資格がないと思うんなら、それはそれでいい。
でも、俺は幸せになりたい。…あなたと。』
一言一言が胸に響いて。
涙が次から次へと溢れる。
『俺は、キミがいいんだ。
すみれさんと幸せになりたいんだ…!!』
泉さんの声が大きくなる。
そうすると傷口が痛んだのか、顔を苦しそうに歪めた。
「……だ、大丈夫ですか!?」
泉さんに近づくと突然手が伸びて来た。
『お願いだ…すみれさん。
俺とずっと一緒にいてほしい。
ずっと、
ずっと、
ずーっと、一緒にいてほしい。
どうしても…ダメ、ですか…?』


