私だけのスーパーマン







『僕は…いや、俺はあなたが好きだ。


初めてあったあの日から。

初めて言葉を交わしたあの日から。


ずっと、好きなんだ』



「私は」


素直に嬉しかった。


でも


「私はあなたにふさわしくない。」


泉さんの瞳に悲しさが浮かぶ。



「私は決して誠実なんかじゃない」


誰よりも汚い。

誠実なんて言葉、私には似合わない。



「だから私は…あなたと幸せになる資格なんて…ないんです」


俯く私に少し厳しい声が聞こえた。



『あなたは…バカだ。

何も、分かってない…!!』