『泉くんが背中押してくれたんだろ?』


タカは笑う。

って…泉”くん”って何?!


まさか…仲良くなった、とか?



『俺、泉くんのメアド知ってるよ』

私の表情を察してタカは言う。


何よそれ…

完全友だちじゃない。




『で、どうなんだよ?』


私は素直に頷く。

泉さんがいなかったら、この1歩は踏み出すことができなかった。



「今日、言うんだ。

もう終わりにしよう、って。」



『うん。それがいいと思う』




タカは黒板を真っ直ぐに見つめ、言った。




『ガンバレ』