『すみれさん』
お茶を泉さんの前に置く。
『話してください』
その目は真剣で。
『僕は、あなたの力になりたい』
そしてとても優しかった。
「わからないんです…」
私はこの間あったことを話す。
泉さんは表情を変えることなく私の話を聞いていた。
「これ…さっき届いたメールなんです」
そして最後にメールを見せる。
『逢いたい…ですか。』
泉さんは静かに目を閉じた。
何を考えているんだろう。
『すみれさん。
あなたはものすごく頑張り屋さんだ。
だから人に頼ることをあまり好まない。
でもこういうときは人に頼っていいんです。
今日、あなたは奥寺さんに会うべきだ。
そして今度こそこの関係に終止符を打ちませんか?』


