「あの、すいません。私が如月美憂ですが…」
「はっ!!ああ、僕は樹様の専属執事の山崎です。樹様にご案内する様にと命じられましたので、付いて来て下さい。」
「あ、はい…」
ちょ、待てよ。と、キム○ク風に言ってしまいそうになるぐらい衝撃的だった。
え?なに?池元屋って。確か店長の名前が池元樹だったのは覚えてるけど‥
樹様?専属執事?…はぁ?
「あ、もしかすると混乱中ですか?」
あたしはポケモ○じゃない。
って意味分かんねぇよ、あたし!
「ま、まぁ‥」
「ご安心ください。バイト内容は樹様からちゃんとご説明がありますので大丈夫ですよ。」
にっこりと優しい笑顔を向けてくれる山崎さんには悪いが、今の私には何が大丈夫かさっぱりぱりぱりのりだわ。
ごめん、調子のった。
「さ、どうぞ。お入り下さい。」
山崎さんの声がして目線をあげれば
本当に現実世界?二次元の世界じゃないの、これ。ってぐらいの大きな豪邸‥いや、大豪邸がたたずんでいた。

