なにはともあれ、無事に面接を終えた私は池元さんのご厚意に甘えて車で自宅まで送ってもらった。
リムジンってやつに初めて乗ったけど、なんだこりゃ。
車のくせに生意気だわ。訳分からん?知らん!
「じゃあまた4日後にお迎えに来ます。いいお返事を待ってますね」
そう言ってニコっと笑ったのは山崎さん。ほんとこの人は癒しだなぁ
「はい!それじゃあ失礼します」
そしてリムジンは去って行った。今度は迎えにまで来てもらうなんて、ほんとにいいのか‥
家の鍵を開けながらそんなことをぼんやりと考えていた。
ガチャという音がして鍵を抜き、ドアを開けようとするが開かない。
「‥あれ?おっかしいな」
鍵閉め忘れて出て来たかな?
もう一度鍵を開けて、ドアノブを引く。
真っ暗なはずの室内は灯りが付いていた。
これなんてホラー?

