そのあと、新幹線の時間も忘れてあたしたちは愛し合った。
本当は日帰りの予定だった。だけど、あたしも帰りたくなかったしセイジも帰したくなかったんだって。
今日だけの休み、明日は朝から仕事、そう思ってセイジに会いに行った。そのつもりだった。
でもそれは無意味。セイジの部屋に行って、なだれこむようにベッドに入った。
明日のことなんてどうなっても構わない、考えない。今日だけは、お互いの気持ちを確かめ合った今日だけは、セイジのそばで眠りたかった。
少し開いた箱から香ってくる、相変わらず甘いチョコの匂い。セイジが囁いてくれる甘い言葉。甘い吐息。
「愛してる」
何度もそう言いながら、セイジはあたしを抱いてくれた。優しく、ときには激しく。
「愛してる」
あたしも、何度もそう言いながらセイジに全部を見せた。
あたしたちの関係は、距離なんかには負けなかった。寂しいときも、辛いときも、苦しいときも、今日のこの幸せのためにあった。
セイジと心も体も一つになって、あたしはそう確信した。


