セイジは嘘をつくような人じゃない。今までだって、たったの1度も嘘をつかれたことなんてない。
セイジはいつも真っすぐに誠実にあたしを見てくれていた。そういうところが大好きで、だから一生ついていきたいって思った。
「待たせてごめんな、ミク。一生大切にするから」
もう涙が洪水のように流れてきて止められない。セイジの言葉に、あたしは何度も頷くだけ。
大好きな人と結婚できる、大好きなセイジと一緒になれる、同じ名字になれる、セイジの子どもが産める……。
あたし、プロポーズして本当によかった。勇気を振り絞ってプロポーズして本当によかった。
「ミク、俺の心臓の音、聞こえてる?すっげぇバクバク言ってんだけど」
「うん。聞こえる」
セイジの心臓、もしかしたらあたし以上にバクバクしてるかもしれない。
「言葉じゃうまく伝わんないかもしれないから。この音が俺の愛の証。分かった?」
「……うん」
甘いチョコの匂いと、セイジの甘い言葉と、これから始まる甘い結婚生活と……あたしはセイジにそっとキスをした。


