あたしは夜景に見とれるあまりに思わず大きなため息をもらした。
新潟の夜景を見られるとは思ってもなかったし、セイジと見れるとも思ってなかったから。
セイジと一緒のものを見られる感動に胸が震えて、もうすぐ帰らなきゃという寂しさにも胸が締めつけられて。
そして、あたしからプロポーズするんだっていう緊張も次第に高まっていって、あたしの心臓は鼓動が激しくなっていく。
でも、逆に目には涙がたまっていって、せっかくの夜景なのに街の灯りがぼやけて見えた。
「泣いてんのか、ミク……」
そんなあたしの様子に気づいたセイジは、ゆっくりと顔を覗き込んでくる。
キスしたい、帰りたくない、ここから離れたくない……。
セイジに見つめられて、あたしの心はどんどんわがままになっていく。こんなこと言ったら、セイジを困らせるだけだって分かっているのに……。
「す、少し夜景が目に染みただけだよ。あんまり綺麗だから」
あたしは精一杯の強がりでセイジにニコッと笑ってみせた。もう気まずい思いはしたくないから。


