新幹線を降りると駅の中は人でごった返していて、あたしには暑いくらいに感じた。
初めての土地に右も左も分からずドキドキしながら案内板の矢印にそって改札口を目指すあたし。
改札には半年ぶりに会うセイジが迎えに来てくれている。あたしは早く会いたい一心で前の人を追い越して歩いた。
「ミク!」
改札を出てキョロキョロとセイジの姿を探していると、聞き間違うことのない愛しい人の声がした。
声のするほうに目を向けると、ニコニコ笑って手を振っているセイジが目に止まった。
「セイジ!」
髪も伸びて見たことのない服を着ていたけど、見間違うことのない愛しいセイジがいる……!
小心者のあたしには大胆すぎるくらい大胆に、思いきりセイジの胸に飛び込んだ。
「久しぶりだな、ミク。元気にしてたか?」
「……うん」
セイジはあたしの体をギュッと抱きしめてくれて、電波を通してじゃない本物の声であたしの名前を呼んでくれた。
あたしはもうすでに泣きそうで、言葉に詰まってうまく返事ができなかった。


