【バレンタイン短編-2009-】 俺のココ、あいてるけど。

 
そのあと、あたしはお昼ご飯をかき込みながら急いでセイジにメールを打った。


返ってきたのは『了解!またミクの手作りチョコが食えて感激!!』だった。


セイジとつき合い始めてからは、あたしは毎年バレンタインに手作りチョコを渡してる。


それまでは義理とか渡さなかったとかいろいろあるけど、セイジにだけは正真正銘の手作りチョコ。


好きな人ができて、その人も自分のことを好きでいてくれる。長くつき合えばつき合うほど、愛しくてたまらなくなる人なんて今までいなかった。


今年のバレンタインはいつもと一味違う。なんてったってプロポーズしちゃうんだもん。


昨日イズミちゃんと話してたことが嘘のように、セイジの嬉しそうな反応を見たあたしは気合いが入りまくった。


今年はプロポーズ付きのチョコ、ちゃんと思いの全てをセイジに打ち明けないと。





その日、あたしは何度もセイジのメールを読み返しながら、机に向かってチョコの設計図を一生懸命に書いた。


セイジに届きますように、セイジに伝わりますようにと願いを込めて。