【バレンタイン短編-2009-】 俺のココ、あいてるけど。

 
ただ単にあたしがセイジが必要なだけ。あたしがセイジ以外は考えられないだけ。


確かに、離れたばかりの頃は寂しいからっていう理由で結婚したいと思ったこともあった。


“結婚適齢期”の言葉も何度も頭の中を駆け巡って、両親も結婚の2文字をほのめかすようなことを言っていた。


仙台に転勤するって話を聞いたとき、プロポーズしてくれるんじゃないかって期待もした。


でも、それはあたしの自己満足。待ってばかりじゃダメなんだ。


好きなら好きって、愛してるんなら愛してるって、結婚したいんなら結婚したいって、思ってるだけじゃ伝わらない。


ちゃんと気持ちを伝えて、セイジに分かってもらいたい。あたしの心の中を全部。


セイジがどう思うかを考えるとものすごく怖い。だけど、せめて結婚したいくらい好きなんだってことが伝わってくれれば……。


小心者のあたしにしてはとんでもなく大きな覚悟をしたと自分でも思う。でも、小心者の性格も好きって気持ちの前じゃなんの意味もない。


あたし、バレンタインにセイジにプロポーズすることに決めた。