「うん!明日さっそく店長に直訴してみるね!絶対イエスって言わせるから待ってて!」
「分かった。休みの日が決まったら連絡ちょうだい。駅まで迎えに行くよ」
「ありがとね」
そんな会話をして、大好きなセイジの“おやすみ”を聞いて、あたしは身も心も軽くなった気分でベッドに入った。
険悪な雰囲気になることを覚悟していたけど、セイジの広い心のおかげで険悪どころか円満な電話だった。
明日ニコニコした顔で店長に会ったら、きっと「セイジのほうが歳上だから慣れも経験もあるんだろう」なんて言うんだろうな。
だけど、セイジはそれだけじゃないんだ。穏やかで人の気持ちがよく分かって、優しくて温かくて。全部セイジの人柄。
少し気が小さいところもあるんだけど、そんな部分もあたしにはたまらなく愛しいポイントなんだ。
セイジと離れたこの1年であたしの中で膨らんでいった気持ち。
結婚したい、セイジと……。
長くつき合ってるからとかそばにいたいからとか、そんな理由じゃない。もう27歳とか30歳とか、歳だって関係ない。


