【バレンタイン短編-2009-】 俺のココ、あいてるけど。

 
心からの“ごめんなさい”を込めて、こぼれそうな涙を必死にこらえて、あたしは震える声で精一杯謝った。


セイジがあたしのことをお荷物だと思っていないだろうか、めんどくさいと思っていないだろうか、そんなことばかりがあたしの心に不安を落とす。


セイジからの返事はすぐには返ってこなくて、それがかえって不安を倍増させる。


イズミちゃんに頑張るって言ったばかりなのに、やっと自分がセイジに甘えてただけなんだって分かったのに。


あたしのわがままに嫌気がさして「ミクとはもうつき合えない」って言われるんじゃないかって、心臓が変な音を立てて警鐘を鳴らしている。


「ミク……あのさ……」


セイジがモゴモゴと口を開いた。


あたしはゴクッと唾を飲む。


「なんでそんなに泣きそうなんだよ?おかしいだろ」

「……へっ?」


フッと笑う声がしてセイジはそう言った。あたしは拍子抜けして思わずおかしな声が出てしまった。


あ……あたしのわがままに怒ってるんじゃなかったの?電話だってメールだってなかったのに、どうして?