土曜の21:00

某ゲームセンターの駐車場。

[NEW TYPE]
の集会が行われる。ナツ、サリー、コヤジ、南の四人を中心に出来たばかりのチームだ。

別にこれと言ってする事もないのだが、今日のナツの気合いの入りかたはいつもと違う。

「えっとね、今日はぁ、俺達の街を美化しようと思う。でもね、バランティ~アとは違うから、お金も貰えちゃうんだわ」


「意味が見えねー」

他のメンバーから声が上がる。

「まぁまぁ、最後まで聞けっつぅーの。今日のイベントは題して

{刈り上げツアー}。

カ.ツ.ア.ゲじゃねーぞ~。街のアチコチで見掛けるナンセンスな金や茶色の雑草を刈る訳ね」

と言ってナツはバリカンを取り出した。

「名付けて{かりあげ君1号}!!」

「まんまじゃん」

「ウルセェ、サリー!」

「まっ、取り敢えず誠意と真心売りに行きましょ♪皆さん用意はヨロシイかぁ!?」

「イエース!!!!!」

こうして街に氾濫する奇抜な雑草が刈り始められた。



「オーィ、そこ行くイカした髪のお兄さぁん。今暇!?」

「えっ!?いや、暇じゃないんで」

「あ"っ!?暇だろ?」

南が腕を掴んで裏路地に男を連れて行く。