「風が気持ちいい」と言うサクラは多分外だと考えたナツ。

一ヵ所だけ思い当たる場所があった。

そのビルは南がよくラリる時に使っていたハズだ―

ナツはビルに着くと横にあった階段を一気に駆け上がった。

失望と自己嫌悪の螺旋でない事を願いながら。