何かよく分かってないが2人は拍手して盛り上がってる。

「いいか?今から俺らでジャンケンして負けた奴が女の娘に告白する。た、だ、し、普通じゃ面白くないだろ?そこで、チョーくっさいセリフで口説くわけよ。どう!?」

「バカか!それで落ちる女なんかいるわきゃねーだろ。何が夏までに、だよ。夏までに女友達潰すじゃねーかよ。ムリムリ」

「ふざけんなよっ!テメェが暇だから何かないかって訊いてきたんだろ。よーするに勝ちゃいんだよ勝ちゃ。なぁハチベー?」

「そーっすよ。南君やりましょーよ」

ハチベーは男としての自信が違う方向でついてきたみたいだ。

「わぁったよ。やりゃいいんでしょ、やりゃ」

「じゃ、いってみよーか。最初はグー、ジャンケン ホイ!」

「うっわ、マジでドキドキする」

「あいこでショッ」

「ウッソー、まじかよっ」

「ありがとうございまーす」

ハチベーがイチ抜けする。

「せーの、最初からっ」