「呼べよ」

ハチベーはどちらかに電話を掛け呼び出した。

「今から来るそうです」



暫くすると静まり返った明け方の街に単気筒のエンジン音が響いてきた。

ロンスイのトラッカー仕様のSRから如何にも軽そうな二人組がダルそうに近づいてくる。

「ようやくお出ましか」
ナツは呟いた。