「おつかれー!!」

久々の再会は暗い過去を帳消しにしてくれた。

ナツの出所を祝うべく、サリー、アユム、マーサが東京から帰ってきた。

4人は空白の3年を取り戻すかのように戯れ、ハシャギ、語り合う。

そしてナツは刑務所の中で、何を想い、何を感じ、どう生きたいかをゆっくりと話した。




「お前は思うように生きればいいんじゃねぇの。お前の人生だし、誰も文句言わねぇよ」

サリーの一言が気持ちをグッと押す。

「そぉそぉ、詩を唄いたいんなら俺らとやればいいじゃん、なぁマーサ?」

「グッタイミ~ン!丁度ボーカル辞めちゃったしな、サリー?」


「ウチ来いよ、ナツ」


ナツは皆の目を見回す。

そして、「サンキュッ」そう言って皆と肩を抱き合った。


バンド名
新生「Shelly」始動


数ヵ月後―――――
都内スタジオ

4人はオリジナル曲作りに力を入れていた。