辺りには人気もなく、車も拾えない。

おぶって走って行くには遠すぎる。

ナツは涙ぐみながら懸命に蹴り続けた。


「コヤジ、頑張れよ」


5分位してようやくエンジンがかかり近くの病院へ運びこんだ。