「ええかぁ、ワシらぁナメられたら終いじゃ。最初からイモ引いたらいけんど。相手が看板出してきたらワシに連絡してこい。あとは、頭使え。そこら中銭になる話が落ちとるでぇ。おまえらのココは空っぽじゃろ?知恵がようけ入るでぇ、ハハハッ」

ピカチュウは頭を指しながら笑う。


そして続けざまに切り出した。


「どうや、そろそろワシを兄貴って呼ぶ気になったか?」

その口調にはまだ余裕が窺える。

コヤジはナツが「ハイ」と言ってしまう前に間髪開けず答えた。

「今年一杯は今の状況じゃ駄目ですか?来年の頭に答え出させて下さい。やるなら半端は嫌なんで」

「おぉ、ええ事言うのぉ。じゃあ、お年玉でいい答え聞けるのを楽しみにしとくわぃ」