ミカンの中に浮かんだ[政略結婚]。

ドラマの中でしか起こらないハズの事が現実に突き付けられる。

ドラマの様な、逃げ道もハッピーエンドも見込めそうにない。

最悪な二者択一。

恋人と家族。

2日後に出した苦汁の答え。

岩岡 真治との見合いの承諾。

その先に結婚があることも受け入れた。

両親あっての、自分が出来る孝行。

(ナツにはこの先長い人生があって、自分よりいい人を見付けられるハズ)

そう思い込んで決心した。

しかし、こんな黒い理由でナツを振る訳にはいかなかった。



(私を思い出したくない程嫌われなければ)