君と出会って

「そーちゃん、そんな事を言われてたんだ…」

真由は俺の体を抱きしめた。

「そりゃ、悩むよね。
私ももったいないと思ったけど…」

真由は額を俺の額に当てた。

「チームや周りの流れがそーちゃんという人が必要だったし、私は引退したのは仕方がないと思ってる。
それに…私としては」

真由は優しく笑って。

「そーちゃんが少しでも危険な所から身を引いてくれたおかげで安心出来るし。
やっぱり、パパに万が一があれば子供達も可哀相だし、何より私がもう、生きていけなくなるから」

真由はそう言うと俺の唇を塞ぐようにキスをしてきた。

それに応える。



そうだ…

俺に万が一があれば。

真由はバイク絡みで2人も大切な人を失う事になる。

…常に覚悟しながら。

今まで俺を見守っていてくれたんだ。



やはり、これで正しかった。

誰に何を言われようとも。