病院からそのままお店に。

「おかえり」

店番をしていた彩子さんが声をかけてきた。

「ただいま」

笑って俺はアルバムを机の上に置いた。

「何これ、見ていい?」

ちょうど祥太郎も学校から直接店に来て、アルバムに興味津々だ。

「いいよ」

俺がそう言うと祥太郎は椅子に座り、アルバムを開く。

「おお!懐かしい!!」

興奮気味に祥太郎はアルバムを見ている。

そこへ常連さんも入ってみんなで騒いでいる。

俺はそれを見て微笑むと溜まっている仕事に取り掛かった。